夏季展がはじまりました

夏季展がはじまりました


可部屋集成館では6月22日から夏季展「四季に因む 夏と山水」に展示が変わりました。
その様子をお伝えします。
1.令和3年度の企画展示テーマは「鉄師櫻井家に伝わる 鎧・兜と刀」です。
櫻井家の始祖は戦国武将 塙 団右衛門です。また、この地に移りたたら製鉄を始めてからは、松江藩との関係も深く鉄師頭取として苗字帯刀を許されていました。そのため、櫻井家には多くの鎧・兜と刀が伝わっています。
塙団右衛門の変わり兜や扇、そして鎧や槍、福島正則の客分して広島城に入った二代直胤(なおたね)の鎧、そして多く刀、更に10代直達が長州戦争の際に準備した甲冑や陣笠なども展示しています。
春季展では展示の背景を「春と新緑」をテーマにしていましたが、夏季展では「夏と山水」としています。
展示室全体に清涼な空気が満ちています。
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2.櫻井家のハイカラ2
サブ展示は「櫻井家のハイカラ2」です。櫻井家の4代前の当主は貴族院議員をしており、当時東京にも家がありました。また、明治、大正の時代は櫻井家には遠方からのお客様も多く、人の交流が盛んでした。そのため櫻井家にはハイカラな暮らしがありました。
今回はその時代泊まりがけでいらっしゃったお客様のおもてなしに用いた洋食器セットを展示しました。
調理人は、地元の板前を東京上野の精養軒に洋食の修行に行かせ、修行後櫻井家の料理人として迎えています。
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洋食器は、大正6年から9年にかけて集められた、日本陶器会社(現ノリタケ)のものです。
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好評だった、「櫻井家のハイカラ1」で展示した12代泰吉夫妻の帽子ですが、新たに夏用の帽子を出して展示をしています。
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3.夏の清涼
ガラスの器や、ゆかた、扇面、夏をテーマにした泥絵 浮世絵などを展示しました。
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4.その他、常設展では
近世たたらの完成と終焉、旧式の槙原角炉、櫻井製鉄所の角炉などについて資料を追加展示しています。