[冬期休館のお知らせ]開館は3月19日の予定です
2021年も残りわずかになりました。ここ奥出雲上阿井内谷は、17日(金)の夜遅くから雪が降り始め、17日の朝は写真のようにすっかり雪景色になりました。
今年も冬期休館にはいらせていただきました。
11月は、緊急事態宣言も解除され、お陰様で例年と変わらぬ皆様に訪れていただきました。ありがとうございました。
12月4日には阿井地区老人クラブの主催で笛制作者 樋野達夫先生の「世界の笛 浪漫紀行」と題したロビーコンサートも行なっていただきました。
12月7日以降は、団体予約のみの受け入れとさせていただいておりましたが最終日、17日には2組の団体の皆さんに来ていただきました。
午前中は阿井小学校6年生の皆さんの研修活動でした。
皆さんは既に、奥出雲独特の体験活動である「たたら製鉄体験学習」を済ませて、可部屋集成館に来てくださいました。この体験学習は日刀保たたら村下(むらげ たたら製鉄の技師長)木原 明氏と日刀保たたらで本物のたたらの操業を続ける村下養成員の皆さんの指導で、粘土の炉を築き、砂鉄と木炭を挿入して、鉄の塊(鉧)を作るという貴重な体験です。
そこで、可部屋集成館では「江戸時代の製鉄と人々の暮らし」、「鉄師櫻井家の地域開発への貢献」などを中心に一緒に展示を見ながらお話しをさせていただきました。
また、昭和3年に櫻井家が阿井小学校に寄贈をしたドイツ製のグランドピアノが展示してありますので、「このピアノで皆さんのおじいさんや、お父さんお母さんたちも、歌を歌っていました。」という先生の説明の後、児童の皆さんにも実際にピアノを弾いていただきました。
母屋ではお茶を飲みながらの質問の時間もとらせていただきました。
午後からは、東京の旅行社が主催する奥出雲ツアーの参加者4名の皆さんです。
皆さんは、出雲の國たたらガイドの説明を受けながら2日間ゆっくりと奥出雲地方を見学されたそうです。辺りがすっかり暗くなるまで、熱心に見学をしていただきました。
さて、来春の開館は、3月19日(土)を予定しています。(中旬には準備を済ませ、団体申し込みに対応できるよう努力していきます。)
春らしい展示を準備して、皆様の来館をお待ち申し上げます。