令和2年春季特別展の様子
2020年06月14日
令和2年度可部屋集成館の展示テーマは「鉄師が育んだたたら文化」です。
春季特別展は3月20日から「安芸の国から奥出雲へ」と題し、戦国武将・塙団右衛門を始祖とする櫻井家の歴史や歴代当主が収集した美術品、日々の暮らしを彩った調度を展示していました。
しかし、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言による移動制限や自粛により、この展示はほとんど皆様に見ていただくことができないままで、6月16日(火)からは新たに夏季展「櫻井家を訪れた南画家・田能村直入」が始まります。
春季特別展の様子をこちらのフォトギャラリーで紹介させて頂きます。
企画展示室の最初のコーナーは、あでやかな源平合戦屏風を背景に櫻井家に伝わる武具・馬具を展示。
そして、大坂冬の陣絵図・夏の陣絵図を背景に始祖・塙団右衛門の変形(かわり)兜や軍扇などを展示しました。
企画展示室の正面右側には始祖 塙団右衛門の甲冑を、左側には嫡男・櫻井直胤(なおたね)の甲冑を展示。(間には直胤が仕えた福島正則の改易の顛末を記した覚書き)
企画展示室左側は、不昧公好みの茶道具です。明々庵作・花入「一重切」を勝軍木庵(ぬるであん)の紅留花台に。
同じく勝軍木庵作・源氏香蒔絵平棗(げんじこうまきえなつめ)。
そして 不昧公作・茶杓などを展示しました。
御成道具は、青々斎芦光の襖「梶と椿」を背景に展示。
また、狩野元信「花鳥」の前に鷺香炉を展示しました。
櫻井家の暮らしのコーナーには雛飾りや武者飾りを、向かいには伊万里の大鉢を並べました。